長時間続く頭痛にお悩みの方へ~病院で治療法を相談してみましょう~

痛みは重要なサイン

頭に触れる男性

痛みが知らせてくれること

人間の頭には脳を中心としてさまざまな機能が集中しています。脳は非常に重要な器官ですので、硬くて重い頭蓋骨に包まれているのも当然のことです。この重い頭蓋骨を支えるために、首から後頭部にかけての筋肉もよく発達しています。脳は何らかの原因で病気になることがあります。異変の多くは頭が痛いという形で認識されるものです。むしろ異変が発生していても痛みを感じないケースがあるために、それ以外の兆候から異変を早期に察知しなければならない難しさもあります。頭痛というのは本来、頭部に生じた異変を知らせてくれる重要なサインなのです。しかしながら人間の身体というのは複雑なもので、必ずしも脳に異変が発生していなくても頭が痛くなることがあります。人によっては頭痛がしょっちゅう発生します。身体の他の部分では痛みの発生が何らかの異常と認識さるためすぐに病院へ駆け込む例も多いのですが、頭痛に限っては多くの人が異常と認識しないでいます。実際に頭痛の大半は脳に異常がなくても発生しており、市販の頭痛薬を飲めば痛みが軽減できる例も少なくありません。中でも緊張型頭痛と呼ばれるタイプは日本人の20%から30%が悩まされていると言われています。頭が締めつけられるように痛むのが特徴で、しばしば首や肩の凝りを伴います。頭の重い感じが何日も続いたりもしますが、ほとんどの人はこのタイプの頭痛を病気と認識していないため、なかなか病院を受診しようとはしないものです。緊張型頭痛の原因は脳ではなく、頭蓋骨を支えている筋肉に起因する痛みです。命に関わる症状ではないだけに、ついつい放置しがちになってしまうのです。

どのタイプの痛みにも対応

ただしすべての頭痛が頭蓋骨を支える筋肉の痛みなのではありません。頭痛の半数以上は何らかの形で脳が関わっています。片頭痛では脳そのものに器質的な異常はありませんが、脳の血管が拡張することに伴って神経の炎症が発生し、激しい痛みとなって認識されます。脳そのものに原因がある痛みとしては、脳腫瘍や脳出血・脳梗塞などさまざまな病気が挙げられます。そのようなケースでは痛み方も違ってくるものです。初めは軽い痛みとして感じていたのが、日を追うに従って次第に強まって来るようであれば脳腫瘍が疑われます。また何の前触れもなく突然後頭部を殴られたような激しい痛みに襲われたとしたら、くも膜下出血の恐れがあります。そうした異常な痛みを認識したら、すぐにでも病院を受診して検査を受けなければなりません。脳の病気が疑われるような痛みでないとしても、頭痛が慢性化して市販薬も効かなくなってきたら、やはり病院を受診して本格的な治療を受けなければ日常生活に支障を来します。頭痛外来や内科または神経内科・脳神経外科といった診療科では、どのようなタイプの頭痛にも対応しています。脳に病気があるケースでなければ、基本的には痛みを軽減または解消させるための対処療法が中心となります。そのための効果的な薬も数多く開発されており、症状に合わせて医師が適切に処方してくれます。脳の病気に限らず、頭痛というのは身体に発生した何らかの異変をその人に教えてくれているものです。それは生活習慣の乱れだったり、姿勢の悪さや運動不足だったり、精神的なストレスだったりします。それらの要素を放置していると、やがては他の病気の原因にもなりかねません。頭が痛くなったことを機会に医師の指導の下でそうした要素を改善していけば、さまざまな病気の予防にもつながるのです。